実は僕は千代のことが好きだったりする。


恋愛的な意味で。

初めて口にした恋愛感情は
どっぷりと甘い液につかっているくせ
酸っぱくて、ほろ苦い。


千代はそんなこと思っていないだろう。
僕の気持ちにも気づかないだろう。



僕達は一緒にいすぎた。
だから僕は

ぼんやりとした

しいて言うなら
友達以上恋人未満の

はっきりと答えの出ない関係の迷路に
出口を求めることをやめた。