「そっ……んなっ……」

涙で文字が滲んでゆく。

文字が見えない。

「藍ちゃんがっ……こう思ってたなんてっ……」

「春歌、今のうちよ」

「でも今更っ……いーのっ……このままでっ……」

“大好きでした”

過去形だからっ……

私のことはもう、好きじゃないんだっ……

だからっ……

「ママ、行こっ」

私は海斗さんの元に向かった。

《春歌story end》