「藍ちゃんのお部屋は私の隣。ここよ」

私が決めたんだよね、遠ければ大変だからと思って。

ーーガチャ

「あとで色々案内するね。あ、窓ずっと閉まってたから空気の入れ換えするね」

私は窓を開けた。

桜が舞っていて、上から見るととっても綺麗。

「お嬢様」

「え?」

振り返ると、片膝ついて、胸に手を当てて下を向いてる藍ちゃんの姿が。

「藍ちゃん?」

「このような素敵なお部屋をわたくしのためにご用意して頂き光栄です」