「おぉ、藍」

「おじっ……こほんっ……」

おじさんでしたか……

「失礼致します」

ソファーに座ると、満面の笑みを浮かべるおじさん。

「でっかくなったなぁ」

「当たり前ですよ。あれから7年経っているのですから」

「7年か……」

あの事はもう思い出したくは……

「そんな事より、なんのご用でしょうか」

「……っ、えっとな……藍に決めてもらいたいことがある」

決めてもらいたいこと、ですか……

嫌な予感しかしませんね……