手を添えると、指に血がついた。

「ほんとだ……」

「これをお使い下さい」

「……ありがとう」

しばらくすると、血は止まった。

さすが藍ちゃん。

「この英文は……水原さんに読んでもらいましょう」

「はい」

藍ちゃんは立ち上がると、スラスラと英文を読み上げた。

「ありがとう。ではーー」

藍ちゃんって……

ほんと何者……