「お嬢様、学園内ではごく普通の幼なじみとしてお過ごしください。旦那様からのご命令でございます」

「分かった」

「ではわたくしは、先生方にご挨拶して参ります。お先にお向いになられてください」

私が頷くと、笑顔になり、校舎に向かって行った。

もしあのことがバレたら……

藍ちゃんは……

『藍ちゃん!やめて!藍ちゃん!』

『許さない……お前らを絶対に許さない……』

「……」

藍ちゃんはただの幼なじみ……

うん、学園内ではただの幼なじみ……

だからーー