ひぐらしの声が うるさい 目の前の彼は 泣いていた 私はしきりに 彼に声をかけた 届かない手を 何度も伸ばした 彼は、私の姿が 見えなくなっていた 彼は、何度も 謝っていた 私は叫んだ あなたは悪くない あなたは何もしていない どうか、泣き止んで 私の言葉が聞こえないなら お願い、怖がらないで、怯えないで なにもしないから 私もあなたと一緒に 悲しむから 共有するから あなたがなにをしても 私に何をしても ゆるすから...