「ランチ中に、山角さんが来ました」



「……由似ちゃんの所に?」



「はい、……何故か、宣戦布告されましたけど」




 さすがに、居酒屋とかではないので

 この前の催事で

 何やっちゃったンですか?

 とは聞けない。




「センセンフコク~? 何ソノあきらめる気のないヤツ ……」




 可児先輩は、深いため息をついて

 隣で、体勢をかえた。



 でっかい犬が

 上を向いて伸びをしてる感じ?



 先輩でかいから

 アタシのベッドじゃ狭いだろうな……。




「由似ちゃんごめん、……何故かみんなそっちに行く」



「ですね……、もう慣れました、でも、今回は可児先輩が……」




 山角さんをフッた事を

 言ってもいいのか? 少し迷った。




「どうかした?」



「……山角さん、フラれたと言っていたので」



「あぁ、……今はそれどころじゃないでしょ?」