これだけで分かってくれる事が

 スゴく頼もしい。




「もう1人の経理の子と一緒に、今度ランチでも行ってくれば?」




 アタシは頷いて、遥花をきちんと見た。




「明日以降時間とってくれないかな? 明日実と遥花と3人でランチ行きたいンだけど、予定大丈夫?」



「……明日実には、わたしから言っておくよ、決まったら声かけるね」



「うん、ありがと」




 何か察したように遥花は頷いて

 自分の席に戻って行った。




「玉井さん、無事でよかったです!」




 離れたデスクから

 海老くんが、急いでこっちに来ていた。



 いっ?



 デカイ、ヤバい、怖い

 何か近づいて来る。



 思わず、可児先輩のジャケットの裾に

 しがみついてしまい

 あわてて離して、先輩の後ろに隠れた。




「久しぶりだね、海老くん、お仕事は慣れて来た?」



「玉井さんいなくて、寂しかったです、……って、何で隠れるんですか?」