アタシの担当の波那先輩と

 同期の遥花が心配した顔で

 駆けつけてくれた。




「由似ちゃん、大変だったね、車に当たっちゃった怪我はどう?」




 アタシよりちっちゃくて可愛い

 波那先輩は

 ふわふわな天然パーマを揺らし

 心底心配した顔でアタシを見る。




「ありがとうございます、身体の方は良くなって来ました、事故のトラウマがあるみたいで、しばらくカウンセリングを受けなければならないンですが、それ以外は、元気ですよ」



「そっかぁ、よかったよ、無理しないでね?」



「はい、ありがとうございます」




 波那先輩の後ろで

 様子を見ていた遥花と目が合う。




「……本当に、大丈夫なの? まだ、辛そうだよ?」




 遥花には

 協力を頼むかも知れないから

 言っておきたいな……。



 チラッと、可児先輩を仰ぐと

 目が合った先輩が

 ゆっくりと頷いた。