キャ、キャパオーバーだ!!




「△■○◆〒◎●∞▼~」



「――…て言う、準備?」




 ふふ……、と伊織さんは

 優しく笑って言ったけど

 内容が全然優しくない。




「イキナリ、……な、難易度高いッス」



「そうだね、でもコレ女の子は無意識でやってるコトだよ?」



「無意識!?」



「幼稚園の女の子でも、意識した男の子の前で可愛く見せようと、リボン直したりとか可愛い仕草とかするらしいよ? 姪っ子の話だけどね」




 アタシ、……幼稚園以下の

 女子力レベルですか!?




「れ、恋愛とか、出来る気がしなくなりました……」



「あはは……、少しずつでいいんだよ? だって、今好きな人もいないんだから」



「……はい」



「ただね、彼が出来たとたん全部が現実になって、待ってくれないから……、心の準備しておくといいよ? 由似の年だと、相手も初めてだと思わないし」




 うっ、そう、だよね……。