伊織さんは

 アイツと付き合い出して

 目を見張るほど可愛くなった。



 元々、中性的な容姿に印象的な赤い唇で

 キレイな高嶺の花な人だったけれど



 雰囲気が柔らかくなって

 仕草が圧倒的に可愛くなった。



 その全てが

 生方のグッジョブだと思うと

 解せない部分はあるが



 伊織さんがキラキラと可愛いのは

 大歓迎なので、今回は許す事にした。




「……伊織さん、彼がいる生活って、いいもンですか?」




 こんな風に

 可愛い伊織さんを見ていると



 自分にもそんな相手がいたら

 色々変われるンじゃないかと

 勘違いしてしまいそうになる。




「……由似がそんなコト言うの、珍しいね?」




 伊織さんが、真っ直ぐ

 アタシと目線を合わせて言った。




「……そうですね」




 伊織さんなら

 何て言うだろうか?