恋する24時 2


「……ほ、本当に大丈夫ですよ?」



 出来れば、肩に置いた手を

 放してほしい。




「いや、……危ないと思います、えっと、……色々」



「……」




 色々? とは、どう言う意味だろう?




「……」




 気になって、わたしは

 加藤部長の顔を見つめた。




「……っ」




 見つめていると、困ったように

 目を伏せる加藤部長が目の前にいて




「加藤さん?」




 わたしは気になって

 加藤部長の顔を覗き込む。




「……」




 ワインのせいだろうか?

 彼の顔が少し顔が赤い気がする。



 力なく上げられた目線が

 覗き込んだわたしと合い

 真っ直ぐと見つめ返してきた。




「――…月森さんは、その……」



「……?」




 こんなに近くで、加藤部長の顔を

 見ることはないだろうな、と言うくらい

 直ぐ近くに彼の顔があった。