恋する24時 2


「……あ~、だって、……由似ちゃんが、面白過ぎて……、オレ、涙出て来ちゃったよ……」




 ど、どの辺が面白いのか教えて欲しい。




「全然伝わってなくて……、本当に笑える」




 ドキッ

 この声のトーンは、ヤバいヤツ……。




「あっ、あのっ、……先輩?」




 ごめんなさいと言う言葉を

 かろうじてのみ込んだ、けど……。




「由似ちゃん……」



「は、はひ?」




 もう、高くて美味しいごはん

 ドコロではなくなりました。




「好きでもない子に、オレが全部あげるとか言うと思う?」




 !?



 確かに、客観的に言うと

 先輩は、そう言う人だ。



 自分の事となった途端に

 見えなくなってしまう不思議。




「……思いま、せん」



「好きって言えなかったから仕方ないんだけど、結構考えたヤツだったからへこんだ」



「……言えなかった?」