恋する24時 2


「……人事が出来ない案件だったから、裏で動くしかなくて、それを樹さんに評価されて二課の主任になるなんて最悪の気分だったよ」




 上司ではない時の対策……?

 それで昇進???



 えっ? でも……

 可児先輩は?




「大丈夫だよ由似ちゃん、オレは女の子たちの評価の代わりに、たくさんの特権を前野さんからもらってるから」



「……」




 アタシの顔が、よほど心配顔だったのか

 先輩はちゃんと自分のメリットを

 教えてくれた、けど……。



 今もまだ続いている

 先輩の噂には、見合ったモノなのか

 気になってしまう。




「そのおかげで、由似ちゃんのケアもゆっくり出来たし」



「……」




 そう言えば、催事出ないで

 内勤営業で夜いてくれたことを思い出す。




「前野さん防波堤にして、色々試せるしね~」



「……いい加減、代わってほしいけどね、俺としては」