恋する24時 2


「やっと、落ちて来てくれた」




 やわらかい笑顔でアタシを見上げる。




「オレたち、付き合おうか?」



「……は、い」




 この顔、スゴく凶悪

 胸が苦しくなるくらい、好きなやつ。



 クン、と軽く手を引かれ

 先輩の唇が頬に触れる。




「〇▼∞■〒◎△●×~!!??」




 い、いきなり

 ほっぺたにKISSとか

 心臓に悪いからやめて!



 あまりのことに

 口がパクパクと動くのに

 言いたいことが全然言えない。




「由似ちゃん……」




 えっ?



 もう一度、先輩の腕に力が入って

 引き寄せられながら

 先輩の唇がアタシのそれに触れる。




「!!??」




 ビクッと自分の身体が震えた。



 やさしく重なる先輩の唇は

 アタシを捕らえたまま

 味わうようについばんでゆく。




「……っ」




 こ、この人

 全然待ってくれない人?



 心臓はバクバク言ってるし



 は、初めで

 どうすればいいかわからない……。