「やっと、落ちて来てくれた」
やわらかい笑顔でアタシを見上げる。
「オレたち、付き合おうか?」
「……は、い」
この顔、スゴく凶悪
胸が苦しくなるくらい、好きなやつ。
クン、と軽く手を引かれ
先輩の唇が頬に触れる。
「〇▼∞■〒◎△●×~!!??」
い、いきなり
ほっぺたにKISSとか
心臓に悪いからやめて!
あまりのことに
口がパクパクと動くのに
言いたいことが全然言えない。
「由似ちゃん……」
えっ?
もう一度、先輩の腕に力が入って
引き寄せられながら
先輩の唇がアタシのそれに触れる。
「!!??」
ビクッと自分の身体が震えた。
やさしく重なる先輩の唇は
アタシを捕らえたまま
味わうようについばんでゆく。
「……っ」
こ、この人
全然待ってくれない人?
心臓はバクバク言ってるし
は、初めで
どうすればいいかわからない……。


