「…?
真剣に言ってるんだけど」
え、仙石先輩ってこういう人なの?
恋多き男なの?
私で妥協してしまうほど女に飢えてるの?
実はモテない系なの?
どうしよう生まれて初めて告白されたよ、
こういう時ってなんて言うんだっけ
ほらあの少女漫画ではなんて言ってその気持ちに応えるんだ、たしか…
「嬉しい!私も同じ気持ちだったの」
決まったー!!
そうこれだよこれ、これが言いたかったんだよ。
少女漫画ではこれが王道なんだよね。
あー家帰ったら絶対この漫画一気読みしよう。
ルンルンになりながら私は生徒会室を出る。
何かあったような気がするけどあれは私の妄想か!
どれだけあの漫画に飢えてるんだよって話。
あー楽しみだな。
告白された記憶など既に忘却の彼方に行ってしまっていた。

