星屑が消えた日











そして冒頭に戻ると言うわけだ。


結論を言えば私は逃げ切れなかった。


「何で逃げた」


「本能には逆らえないといいますか…」


生徒会室の隅で私は正座をし、部屋の真ん中にあるソファーに堂々とすわる生徒会長の言葉を待っていた。


翔はそんな私の姿を見て笑い転げている。


元はと言えば翔が私を解放してくれなかったからこんな事になってるんですけど?



「俺の事覚えているか?」


「え、はい…?
東高の生徒会長さんですよね?今日も挨拶してたし…」


「ちがう、もっと前のことだ」


「もっと前………?」


これだけ整った顔立ちの人を見かけて忘れるわけがない。