「ねえ紗代子、翔って生徒会なの?」
「ああ、残念ながらな」
春馬ごめんなさい生徒会に関わるなと言われましたが無理です。
クラスに、前の席に役員がいます。
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「もしもし春馬さん?」
「もう飛鳥なんかしでかしたの?」
電話の相手である飛鳥の幼馴染である春馬は深いため息を吐いている。
きっとなにもかもお見通しなのだろう。
「友達は出来てましたよ、でもその友達のうちの1人が白龍の須田翔なんですけどあの子春馬さんの約束守る気ありますか?」
「そういう情報飛鳥に流さなかったのが仇となったな。
いいよそのまま監視を続けて、仙石はまだ絡んできてないんでしょ?」
「はい、今のところは」
「アイツが絡んできたらすぐ連絡して」
返事をする前にプツリと電話が切れる。
さーてどうしようか、ここにいる全員は彼女たちを…いや、その中心にいる橘 飛鳥に目を奪われているようだ。
困っているのか既に死にそうな顔が面白くて思わず笑ってしまう。
春馬さんの頼みなんだ。
絶対にあなたの記憶は鬼乱の名にかけて守ります。

