バタンッ


「え、ここは?」

「俺の家」



「え??こんなとこに私連れてきちゃダメじゃないですか!」



「だって君、うちの事務所の社長の娘でしょ?
わざわざ君が自分の父親の事務所潰すわけがないと思ったんだけど。
ちがった??」


なにあの自信満々さ…。
可愛すぎてもうどうにかなりそうだよ。



「そうですよ。なんでわかったんですか?」


「なーんか、見たことあるなって。
芸能人じゃないはずだし、なんかのパーティかなって思ってたら思い出した。」


あっ、確かに一回だけお父さんの会社のパーティに出たことあるような…
小学六年生のときなんだけど。







そう、あのときなの。
私が陸くんにハマったのは…。