「本城純太ですっ! よろしくお願いします!」


え……

私に……言ってるんだよね?


ポカンとして返す言葉を探していると、割り込まれたこころちゃんが彼を突き飛ばした。


「ちょっと! 何で来てんのよ⁈」

「はぁ? 別にいいだろ? お前一人じゃ不安だからだっての!」

「不安? はぁー、よく言う!」


何だかわからないうちに目の前で言い争いが始まる。

黙って二人を見守っていると、こころちゃんが思いっきりため息をついた。


「ごめんね、急に……。コレもね、あたしと同じ理玖の幼なじみ」


仕方なさそうにそう説明すると、純太くんという彼は「コレってなんだよ⁈コレって!」とこころちゃんにケチをつけた。


「ってわけだから、よろしく! 何かあったらさ、すぐに俺に言って?」

「あ、はい……」

「特にー……」