っていうか……同じクラスかよ。


「始業式が始まるまで静かに」と言い残した担任が教室を去ると、クラスはまた一気に騒がしくなった。

うちの学校は、始業式や終業式みたいな挨拶は全てテレビ放送で行われる。

聞くも聞かないも個人の自由。

その点、ダルくなくて助かる。


「おいおいおい!」


机をかき分けて純太が戻ってきた。

顔を近付けてコソコソと話し始める。


「なぁっ、可愛い子じゃんかよ⁈」


始まった……。


「色白で目おっきくて……今どき珍しい感じでさ……」

「おさげ髪でな? 確かにレアだわ」


興奮気味な純太を横目に、しらっと温度差のある返事を返してやる。


「あのな……何でお前はいっつもそうやって」

「ねぇねぇねぇ!」


くだらないやり取りをしていると、こころが話に割って入ってきた。