は?
何だそれ。

それが遅刻しなかった理由かよ……。


「ででででで? どうだったんだよ⁈」


何を期待してるのか、純太は興味津々に突っかかってくる。

ため息をつきながら椅子に腰をおろした。


「どうだったって……別に」

「別に……⁈」

「……村娘って感じ」


あっさりそう言ってみると、純太とこころが一瞬固まった。


「む……村って、そうかもしれないけど、ほら! どんな子とかあんだろ」

「純太は可愛い子だったかどうかききたいんでしょ?」

「そうそう! そこだよ! どうなんだよ?」


可愛いか、どうか……。

東北だけあって色白で、目は黒目がちで……。

まぁ、って感じだけど……でも、おさげ。


「……そんなに気になんなら、あとで見てくれば? 自分の目で」


そんな話をしている時だった。