「り、く……くん……?」


私を見つめるこの目が、

ちょっと意地悪に笑うこの唇が、

強引で温かいこの腕が、


「桃香……?」


私を呼ぶこの声が……。


みんなみんな……

全部が大好き……。



「もう見てないから」

「え……?」

「……ケーキ犬」



最高の結末を迎えた、夢のようなクリスマス。


それは……。


「理玖くん、私……理玖くんが」

「好きだよ……桃香」

「えっ……」

「……好き」



最高に素敵な……


新たな物語の始まり……。





Fin*