十二月二十五日。

二学期終業式。


空は青々と澄みきり、雲一つ見当たらない。

吹き付ける冷たい風が今日は何だか心地よく感じられた。


「おはよー」

「おはよー! 今日超寒くない?」


防寒した生徒たちの賑やかな声が飛び交う中、昇降口へと入っていく。

と、待ち構えていたように純太とこころが二人揃って下駄箱の先に立っていた。

俺の顔を見るなり、無表情な目をして何か言いたげな視線を送ってくる。