少し迷っていたけど、もう決めたこと。


これで……いいんだ……。


「終業式の日に、こっちを出ようと思ってます。新学期からは、向こうの学校にまた戻る形で」


最後に二人にお礼を言って、私は席を立った。

そして付け足すように、理玖くんには言わないでほしいとまたお願いする。


自分から話すと、嘘をついて……。


理玖くんには話さず、そのまま帰るつもりでいる。



静かに……波風立てず……。