「えぇ⁈ う、うそ……」


そんな……。

じゃあ、純太くん……。


「うん、それでこころが様子見に行ってるんだけど……大丈夫かな」

「大丈夫じゃないでしょ、ヤバくない?  もう始まってるんだよ?」

「だよね……」


舞台上では、学級委員の人がライトを浴びて挨拶をしている。


『本城くんがヤバい!』


クラスの女の子たちが慌ててやって来て、何事かと思えば純太くんが具合が悪いという話をされた。

もうすぐ本番が始まる。

でも、朝まであんなに張り切っていた純太くんの姿が本当に見当たらない。


「こころもいなきゃマズイじゃん! どうすんの?!」


そんな声を耳に周囲を見回すと、こころちゃんが欠けた小人は六人の小人になっていた。