しかも残念なことに、かなりの上がり症で赤面症。

人前で目立つことなんて、絶対に無理ってタイプ……。

あんな形で嫌がらせをするなんて、麗華もそれを見抜いていたのかもしれないって思えてくる。


寝転がったまま、腕をかざして時計を見てみる。

針はちょうど、十三時五十五分を指していた。


もう始まる時間だな……。


再び目を閉じると、今度はにやけた純太の顔がちらつく。


アイツ、本気でさっきのこと実行……。


――ガチャン!!


純太の企みについて思い返そうとした時、屋上のドアが勢いよく開けられる音が響き渡った。