理玖くんから見たら、どうやら私はこっけいにしか見えてないらしい。

内心ガーンとショックを受ける。

からかわれてるのはわかってたことだけど、これはこれでショックがでかい。


そうだよね……。

理玖くんから見たら、男の子に免疫のない私なんて……新鮮なリアクションばっかりなんだろうな……。


「ねぇねぇ! あれ見て!」

「うっわ! マジか……」


……ん?


理玖くんにからかわれてる最中、背後から知らない誰かの話し声が聞こえてきた。

何気なく振り返ると、そこには同じ歳くらいの女の子三人組。

顔を向けた途端、三人揃ってバッと目をそらした。

でも、コソコソと何かを話している。


理玖くんみたいな目立つ人といるから、また見られて……。


そう思いながらふと見た自分の背後に、私は信じられないものを目撃してしまった。