ぶすぶす突き刺さる強烈な視線。

思わず怖すぎて俯いていた。


り、理玖くんと歩いてるからだ……。

しかも!

絶対この手のせい!


どっからどう見たっておかしな二人組。

釣り合わないこと極まりない。

ただでさえ理玖くんみたいな男の子は歩いてるだけで目立つはずなのに、連れて歩いてるのが私みたいなだっさーい女の子だった日には……

全くの他人でも絶対苛立つ……はず。


考えれば考えるほど落ち込めて、私の顔は限界値まで俯いていた。

学校でも街を歩いてても、宮城から来たってことを痛烈に実感させられる。

地元にいる時は全然気にも留めなかった。

でも、東京に来たらやたらと気に掛かる。

身近なところではこころちゃんとか、こうやって街を歩いてても女の子はみんなオシャレで可愛い。


それなのに……

私って……。


そんなことを思いながら理玖くんの隣を歩いた。