あの時ピーマンを食べてなかったら私はこんなにも強くなかった気がする。
昔は《ピーマンを食べたら強くなれる》、
《ピーマンを食べると力が出る》、などといった童謡やアニメがあった。
まだ小さかった私はそんなアニメを深く信じ込み
「ピーマンを食べたらすぐ仮面ライダーに変身できるかもしれない。」という非常に馬鹿な妄想を1人で繰り広げていた。私の馬鹿は既に小さい頃からだったのだなぁと思う。
ある日、保育所のお昼の時間にピーマンがでた。
ピーマンは大体の子供達の敵だった。
馬鹿な妄想を1人で繰り広げていた私でもさすがに
あの舌の感覚がなくなるような苦味には耐えられない。イコール嫌いということ。
その時私の頭の中には仮面ライダーが現れた。
「そうだ!今なら強くなるチャンス
かもしれない!」
そう思った私は早速緑色の物体を口の中に放り込んだ。
舌が痺れるような苦味がじわじわくる。
「うえーーーー」
吐きそうだ。嫌いなものを食べた時は必ず
こうなる。鶏の皮の部分を食べた時だってそうだ。
涙が出てきて体が拒否しようとする。
(ダメだダメだ。こんな所で出してしまったら
もったいない。たべないと。)
嫌いなものに対してこんな思いは初めてだった。
ピーマンが喉を通ったところでまた私の馬鹿が滲み出てきた。
「まてよ、なんか力が出てきたような気がする...」
普通に考えてそんなことは無い。
絶対ない。
昔は《ピーマンを食べたら強くなれる》、
《ピーマンを食べると力が出る》、などといった童謡やアニメがあった。
まだ小さかった私はそんなアニメを深く信じ込み
「ピーマンを食べたらすぐ仮面ライダーに変身できるかもしれない。」という非常に馬鹿な妄想を1人で繰り広げていた。私の馬鹿は既に小さい頃からだったのだなぁと思う。
ある日、保育所のお昼の時間にピーマンがでた。
ピーマンは大体の子供達の敵だった。
馬鹿な妄想を1人で繰り広げていた私でもさすがに
あの舌の感覚がなくなるような苦味には耐えられない。イコール嫌いということ。
その時私の頭の中には仮面ライダーが現れた。
「そうだ!今なら強くなるチャンス
かもしれない!」
そう思った私は早速緑色の物体を口の中に放り込んだ。
舌が痺れるような苦味がじわじわくる。
「うえーーーー」
吐きそうだ。嫌いなものを食べた時は必ず
こうなる。鶏の皮の部分を食べた時だってそうだ。
涙が出てきて体が拒否しようとする。
(ダメだダメだ。こんな所で出してしまったら
もったいない。たべないと。)
嫌いなものに対してこんな思いは初めてだった。
ピーマンが喉を通ったところでまた私の馬鹿が滲み出てきた。
「まてよ、なんか力が出てきたような気がする...」
普通に考えてそんなことは無い。
絶対ない。


