「うーん。別に普通だよ。」




2日目じゃまだ寂しいとか不便とか分からないから適当にそう答える。




「学校の近くなんだっけ?放課後遊びに行ってもいい?」




少し大きくなった心萌の声に眉を寄せながらも楽しそうに目を輝かせているところを見たら何も言えず、




「うん。いいよ。部屋数多すぎて何もない部屋ばっかりだけど。」




と答えてた。




「部屋、あまってんの?」




突然聞こえてきた男の声に思わずビクッと肩を震わせてしまう。




目の前にいる心萌を見るとあたしの背後を見上げながら口をパクパクと開き、アホ面をしてる。




つられるようにあたしも後ろを振り返るとそこにいたのは噂や流行りには疎いあたしでも知ってるうちの学校でもトップクラスのイケメンな先輩がいた。




「なんでそんなこと名前も知らないあなたに教えなきゃいけないんですか?」




イケメンって噂は知ってるけど、興味がなくて名前までは知らない。




すると……………………