『〇〇県〇〇区で起きた1家殺傷事件の犯人死す』
目の前のサラリーマンが読んでる新聞の大見出し。
殺人とか逮捕とかほんとに自分とは別世界の人間がするのだと思っていた。
小野寺 圭吾。人生で1度妻を亡くし借金に溺れ人殺して、刑務所、終身刑、コンクリートの壁に頭ぶつけまくって自殺。
これは私の父の履歴書。もう死んでるからそんなの書くことないんだけどね。
小野寺 雫。この人の娘。産まれた直後に母さん死んで、今は父が残した多額の借金を抱えている。だけどまだ高校2年生。