「…………見ぃ~つけたぁ」
不意に落とされた声、
ぴりっ、と感じる…殺気
はっ、と我に返り振り返れば…、
怪しく笑う集団が逃げてを防ぐ様にして、立ちはだかっていた。
誰だ、こいつら、
と、懸念に思う中。集団の後ろから、ゆっくりとした歩調で前へ出てくる一人の男、
自然と通り道が開かれ…私たちの前で歩みを止めた――――――――――
効果音を付けるなら『ニヤリ』だろうか
男が不敵に笑い、
ぞわり。とした、何とも言い難い感覚が走り抜ける
(……この学校の生徒、…じゃない、)
着ている服は確かに、うちの学校指定の制服だ。それでも断言して言える
コイツらは…ここの生徒じゃない
勘でも、適当に言ってる訳でなく、
それは確信に近い。
何故かって?
だって私…顔だけは覚えているから、
ここの生徒の顔は、全生徒把握済み。


