「ほのかの誕生日も仕事入ってる?」

「うん」

できるならほのかの誕生日を一緒に祝いたかったが、彼女はいつもよりそっけない感じがした。



「ほのか……」

「……何?」

「東京に行ってもいい?」

俺は、ほのかの顔が見たくなった。



このまま遠い存在になってほしくない。

幼なじみのまま、妹のような可愛いほのかでいてほしかった。