テーブルに置かれたほのかのスマホが振動する。

あいつはそれに気がつくと、鉛筆を放り投げてスマホの画面を開いた。


 「……えっ?……嘘?マジで!?」

スマホに視線を向けたまま、驚いた顔で自分の口に手を当てるあいつ。



「誰からだよ……」

不満げに見下ろす俺に、あいつはクリッとした目を向けた。

「……蒼には、まだ秘密」