俺は、何をしようとしていたのだろう。

俺の腕には、あいつの柔らかな感触がまだ残っている。



あいつは、俺の腕の中で微かに震えていた。

まだ男を知らないほのかに、とんでもないことをしようとしていた。



あいつのスマホが鳴らなければ、どうなっていたのだろう。

あいつはそのまま俺に全てを委ねてくれたのだろうか。

それとも、泣いて抵抗したのだろうか。



あいつと幼なじみの関係を終わらせてしまいそうになっていた。

あいつを傷つけてはいけない。



俺は額に手を当てて、目を閉じた。