「羨ましいわね~・・・、
あたしが選んだお洋服を着てほしかったのに~・・・!」


「ふん!俺の見立ての方がよかっただけだろ?」


「ずるい~!」


幸奈が試着室から出てくると、
俺はワンピースを少し強引に奪い取った。


「これください」


「はい、少々お待ちください」

俺がレジで会計を済ませていると
幸奈が慌てて追いかけてきた。


「ちょっと!?」


「何だ?もう金なら払っちまったぞ?」


「なんで・・・!?」


「安心しろ、貸しにはしないから」


「・・・・・・」