「うるさいなー、
何だっていいでしょ・・・?
私の勝手じゃん・・・!」


勝手って・・・!


「・・・行くな!」


「・・・・え?」


「行くな!とにかく行くな!」


俺はスマホを持った幸奈の腕を掴んで言った。

「なんであんたに決められなきゃいけないの!?
私はケーちゃん先輩の誘いに乗るからね!?
あと、触らないでよ!」


幸奈は、
無理矢理俺の手を振り払うと、
すぐにメッセージの返事を打った。


「・・・なんて返事したんだ!?」


「『勿論行きます!』・・・ってね!」


幸奈はニヤリと笑いながら言った。



俺は拳を握りしめていた。


今度の土曜日か・・・、
覚えてろよ”ケーちゃん先輩”・・・!