授業が終わり、休み時間になった。


「おい、幸奈」


俺が声をかけたとたん、
またしてもさっきイラついたような表情に戻ってしまった。


なんだよ、さっきまでの表情のほうがいいのに・・・


「・・・なに?」


「なにがあった?」


「・・・は?」


「お前がさっきの休み時間に何があったのか聞いてるんだ」


「なにがって・・・」


・・・ピロン♪

話の最中、幸奈のスマホが突然鳴った。


「・・・あ!」


幸奈はすぐにスマホの画面を見ると、
みるみるうちに表情が和らいでいった。


なんだ・・・?


俺は気になって、
幸奈のスマホを取り上げた。


「あ!ちょっと・・・!」