「お前の家族写真だろ・・・?
さっきメモと一緒に渡された」


「それじゃあ、この女の人はお母さんで・・・
この小さい女の子は私・・・?」


それで・・・


「この人が私のお父さん・・・」


「すごく優しそうな人だな?」



奏多の言う通り、
笑顔がとても柔らかくてとても優しそうな人だ。


「ホント・・・すごく優しそう・・・」


「こんな優しそうな人が自分の娘が
一生懸命謝ってるのを見て許さないわけないだろ?
だから、顔上げろよ」


「う、うん・・」


私は立ち上がると涙を拭った。