お父さんの・・・お墓・・・


お墓に向かって手を合わせ
私はしゃがみ込んだ。


「お父さん・・・ごめん・・・
ごめんなさい・・・!」


私は涙を流しながら謝った。


「今まで誤解しててごめんなさい!
ごめんなさい・・・!」


「幸奈、その辺にしとけ」


「でも・・・!」


私がうずくまって泣いていると、
奏多がまた何かを差し出してきた。


「これ・・・って・・・?」


それは写真だった。

大人の女性と小さな女の子・・・
そして大人の男性が写っていた。