お母さんが教えてくれた墓地に着くと、
私はハッと思い出した。


「あ!お父さんの名字・・・!
これじゃどれがお父さんのお墓かわからない・・・」


「ほら、これがお前の父親の名字だ」


そう言いながら奏多は私に1枚の紙を渡してきた。


「どうして奏多が知ってるの?」


「さっきお前の母親から渡された」


「そうなんだ・・・」


さっき話してたのはそれだったのか・・・


「あ、これだ・・・!」


奏多は紙に書かれたお父さんの名字と同じお墓を見つけた。


「ホントだ・・・!」