「幸奈待て!俺も行く!」


「奏多!早くしてよ!」


私は遠目から奏多を呼んだ。


「奏多くん!ちょっと待って!」


「え!?はい・・・?」


「これ、あの人のお墓に刻まれてる名字
・・・それとこれも。
あと幸奈のこと、これからもよろしくお願いね?」


「もちろんです!」


お母さんと奏多が
何やら少し会話をした様子が見えたので
私は奏多が駆け寄ってきたとこで聞いてみた。


「今、お母さんとなんか話してた?」


「あぁ、幸奈の事をずっと守りますって約束してきた」


「な!何言ってんだか・・・!」


私は奏多とお父さんのお墓を目指した。