「”ずっと、自分の所に縛られていて欲しくない”
そういう意味だったんだと思います」


「そう・・・だったの・・・」


奏多の言葉にお母さんはまた涙を流しだした。


「お母さん・・・お父さんのお墓ってあるの?」


「え?えぇ・・・。
今までは幸奈が家にいない時に
こっそり一人で行ってたけど・・・」


「場所教えて!私行ってくる!」


私はお母さんにお墓の場所を聞くと家を飛び出した。