そういえば私はここでお母さんに裏切られて
男子校に入学することになってしまったんだった・・・

でも、それ以前に私はほかのことで裏切られていた・・・


いや、騙されていたのかも・・・


「いったいどうしたのよ~?二人とも?
・・・事前に言っといてくれたら
お菓子でも用意したのに~」


「お母さん・・・」


「そうだ!おいしい紅茶が残ってたはず!
ちょっと待ってて頂戴ね~?」


「・・・お母さん!」


私は大きな声で台所へ向かうお母さんを止めた。


「・・・!幸奈?
どうしたのよいったい・・・」


「いいから座って・・・
話があるって言ったでしょ?」