「あら~?幸奈・・・?
奏多くんも・・・いったいどうしたの?」


お母さんは急に帰って来た私に少し驚いた様子だった。


「お母さん、話があるの!
・・・とにかく上がるね?」


「どうしたの?話っていったい・・・?」


不安そうなお母さんの横を通り、
私は家に入った。


「すみません、お邪魔します」


珍しく奏多は律義にお辞儀をしてから
私に続いて入ってきた。


私は奏多とリビングのソファーに座ると、
お母さんを待った。