「お前は今興奮してる、
明日冷静になってから母親と話したほうがいい!
それに・・・」


奏多は私を抱き寄せ言葉を続けた。


「好きな女の大事な家族のことだ!
俺は嫌だと言われない限り
首を突っ込むつもりだからな?」


「奏多・・・」


「・・・嫌か?」


ついさっきまでの勢いが急に無くなり、
奏多は弱々しく聞いてきた。


「いや・・・じゃないけど・・」


「そうか、よかった・・・」


奏多はホッとした様子で
さっきまで強く抱きしめていた私を解放した。