しどろもどろになりながら、
私は言いたいことを必死で頭で整理しようとした。


でも、うまくいかない。


「幸奈!」


「・・・っ!」


奏多の一喝に私は少しだけ
冷静さを取り戻せた気がした。


「落ち着け・・・」


「落ち着けるわけないでしょ!?
だって私・・・お父さんに対して・・・
ひどいことを・・・」


そうだ、私お父さんを誤解してて・・・
悪いことを・・・


「幸奈、お前が思ってることはわかる・・・」


「奏多・・・」


「自分で言っといてなんだが、
俺の記憶がどこまで正しいのかわからない。
だから、確かめる」


「確かめるって・・・どうやって?」


「一つしかないだろ?」