俺は返事をし自分の病室へ戻った。


次の日、俺はまた幸奈に会えると思って
幸奈の父親のいる病室に向かった。


そこにはベッドにいるはずの父親の姿はなく、
幸奈と母親だけがいて、二人ともうつむいていた。


子供ながらに今は声をかけてはいけないと
思った俺は明日また来ようと思った。


その次の日、改めて病室に行くと、
病室はもぬけの殻でただ白いベッドが
置いてあるだけになっていた。


そして、幸奈は病院に来なくなった。